ロワールのカベルネ フランも美味しいのです。

私にとって、シノンというアペラシオン、カベルネ フランという葡萄品種、これまでのキャリアの中で出会ったものはどれも相性がよいものでした。


ところが世間一般の印象は異なり、カベルネ フラン特有の青臭さを問題になさる愛好家もいらっしゃるようでして、そのあたりは趣味というか、好みというか、そういうものだと思っていました。


「ドメーヌ ド ラ ノブレ」をお取り扱いしはじめてから、前述の差は、生産者の技量の差であろうという結論にどうやら行きつきそうな感じです。


2000年まで、私どもは地元で大規模な試飲イベントを企画しておりました。


その際、ロワールのカベルネ フラン(当時はまだ自然派という言葉も開発されていないような時期でビオディナミをバイオダイナミクスと英語読みしていた時期でしたが)を用いたいわゆる自然派ワインを取り扱うパイオニア的な会社のブースと、豪華にもシュヴァル ブランを開けている会社のブースとが、偶然隣同士になりました。


お客様の中には葡萄品種が同じだという点から比較試飲される方もおられ、味わいの差がさほどないにも関わらず、あまりに大きな価格差に驚かれていたことが、あまりに印象的でした。


つまり、青臭いのは葡萄の性質もあるにせよ、それを仕上げる生産者の技量にもよるものだと理解できた稀な体験でした。


至極当然で少なくともシュヴァル ブランは世界に冠たる名酒中の名酒ですが、それらが青臭くて飲めないならば、そのような評価を受けているはずがないからです。


同様に、ロワールのカベルネ フランにも、そのようなネガティブな印象を抱くことがある理由は、生産者の力量によるものが大半ではないかと想像します。

普遍的な味わい。素晴らしい熟成ポテンシャル。

ここ最近の自然派ワインに関する大きな波は、無名ながら素晴らしいワインを私たちに教えてくれた一方で、本来ならば評価に値しないワインも「自然派」という言葉だけで先走りしてしてしまったこともきっとあったでしょう。


カベルネ フラン論争とは、結果的にそれが残した負の遺産のようなものだと感じざるを得ません。


さて、自然派ワインの市場も十分に熟成してきました。


ここから先は、イデオロギー優先でどうにかなった時代から、素晴らしい味わいを伴ったものでなければ勝負になりませんが、そのことを私に再度教えてくれるのが「ドメーヌ ド ラ ノブレ」のワインです。


普遍的な美味しさを感じさせる素晴らしいワインです。その証拠に、わざわざ熟成したものさえ、市場に問います。はっきりいって、そんじょそこらのボルドーよりも圧倒的に気品があり、ブルゴーニュのような芸術性を備えた味を表現しています。


私たちは、とかく新たなものに対して根拠のない先入観を抱きますが、その先入観というものが曲者で、無意識ながら私たちの自由な視野を狭めてしまうことがよくあるものです。


最近、私の最大のテーマは、次のコート ドールはどこだ、その探究です。


その場所はどこでしょうか?私にも全くわかりません。


ですが、これだけは確かです。きっと、ブルゴーニュとは似てもにつぬ味わいにも、私たちは価値を見出すのだろう、ということです。



ドメーヌ ド ラ ノブレ DOMAINE DE LA NOBLAIE

ドメーヌ ド ラ ノブレ/2014 シノン ルージュ ピエール ド テュフ(フランス ロワール 赤)

販売価格
7,700円(税込み)
商品コード
25072631
メーカー
DOMAINE DE LA NOBLAIE
便種
宅急便冷蔵
年齢制限
20歳 ~
注文手続き画面にて、生年月日を入力いただきます。

タイプ      赤ワイン

容量       750ml

生産者      ドメーヌ ド ラ ノブレ       

生産地      フランス ロワール

原産地呼称    AOC CHINON

品種       カベルネ フラン(100%)

アルコール度数  13%

栓        コルク

輸入元      株式会社フィネス


商品詳細

CHINON ROUGE PIERRE DE TUF

シノン ルージュ ピエール ド テュフ

カベルネ フラン種100%。1943年植樹のドメーヌで1番古い粘土質土壌区画と葡萄の仕立てを高くして風通しを良くしている粘土シレックス土壌区画の葡萄を使用。他のキュヴェとは違い、15世紀に造られた石灰岩タンクで醸造、500ℓの樫樽(新樽、1年樽、2年樽各1/3ずつ)で17~21ヵ月熟成させます。石灰岩タンクは温度上昇がゆっくりなので果皮浸漬の期間も長く、さらに櫂入れと液循環をじっくり行うことで豊かなアロマを引き出しています。リッチで凝縮した旨味と複雑味、余韻の長さがあるポテンシャルを感じさせる味わいに仕上げています。

株式会社フィネス資料


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