ガニャールドラグランジュ / 2022 シャサーニュモンラッシェブラン（フランスブルゴーニュ

ガニャールドラグランジュ Gagnard-Delagrange

ガニャールドラグランジュ / 2022 シャサーニュモンラッシェブラン（フランスブルゴーニュ白）

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ガニャールドラグランジュの赤ワインに驚いたのも束の間、彼ら自慢の白ワインは、それどころではない半端ない美味しさ、いや愛好家の感性を容赦なく揺さぶる見事な美味しさでした。

現当主のお孫さんが引き継いでおられますが、現在の科学ではきっと説明のつかない話ですが、先代を遥かに凌ぐようなレベルの才能がどうやら彼には継承されている、そんな気にさせられるすごいワインでした。

同じようなものを、セリーヌフォンテーヌ女史にも感じますが、こちらのお孫さんのつくりあげるワインは、全体像としては、とてもとても繊細です。

触れると壊れてしまうほど繊細なガラス細工のような絶妙な味わい。世界中の誰よりも、こういった目に見えないものを感じ取る力を持つのが日本の愛好家の方々ではないかと思いますが、まさかそんな日本の愛好家のためにオーダーメイドで仕上げたワインなの？？？、そういう印象です。

赤ワインであれば淡い果実味の背後に膨大な旨味、白ワインであれば芳醇な果実味の背後に膨大なミネラル感、この相反する要素を違和感なく仕上げて、それらを組み合わせることで何倍にも美味しく表現できる、そういう唯一無二の才能の持ち主だと私は（勝手に笑）解釈しました。

セリーヌフォンテーヌさんの目鼻立ちのはっきりした白ワインも魅力的ですが、同じくらいにこちらの繊細で絶妙な味わいも魅力的です。

時代は動いているのだな、と改めて感じます。