セラファンさんの姪っ子さんの代に替わり、かつてとは比較にならないほどリリース時からいきなり素晴らしく、試飲するのが非常に楽しみな生産者の筆頭になりました。


2022年も楽しみで仕方がりません。


ところがセラファンさんの先代のワインには、現在の愛好家の方々にはきっと難解さがつきまとうのだと思います。


私もこの齢になるまで、どうしてこれほど熟成に時間のかかるワインに仕上げる必要があるのか、正直なところちっとも理解ができませんでしたが、最近では、そんな生産者の気持ちが、手に取るようにとてもわかる気がします。このことに関しては別の機会に少しお話ししたいと思います。


セラファンの難解さの象徴が、ジュヴレ村名ヴィエイユ ヴィーニュ。


難解と書きましたが、味わいが難しい訳ではありません(笑)。セラファンのワインを判断する上で、これを知っているだけで、他の生産者にはない難解さからきっと解き放たれます(笑)。


あくまで私の経験による感覚的なものですが、誤解を恐れず思い切ってご説明します。


セラファンさんのワインは、それぞれの畑の葡萄の樹齢によって表記を分けており、一般的なアペラシオンの序列に基づかないことが多く、飲み頃のタイミングが似たような名称でも飲み頃のタイミングが大きく異なります。


例えば、飲み頃が早い順に、


ジュヴレ シャンベルタン 村名→ブルゴーニュ ルージュ→ジュヴレ シャンベルタン 1級 フォントニ→ジュヴレ シャンベルタン 村名 ヴィエイユ ヴィーニュ、


といった具合になります。もちろん常にこの順番通りではないにせよ、30年以上セラファンを試飲してきて、私個人はざっくりとこういう印象を抱きます。おそらくキャリアが長ければ長いほど、同じような見解に落ち着かれるはずです。


ですので、その年のヴィンテージ(収穫の出来不出来)をみるには、真っ先に、ジュヴレ シャンベルタン 村名をお薦めします。


ブルゴーニュ ルージュで試すと、おそらくリリース当初はかなり硬いので、判断できないと思います。



ジュヴレ 1級 フォントニー のあまりに素晴らしい繊細さ。

ジュヴレの1級に「女性的」という表現が当てはまるとすれば、この畑でしょう。


北向きの涼しい畑らしい、絶妙な酸味と豊かな果実味、滑らかなタンニンは、シャンボール的なニュアンスで、セラファンの他の仕込みよりも柔らかく、2014年のようなヴィンテージでは、その繊細さがより一層輝きを増します。


熟成を経て、完璧に近い飲み頃でしょう。



セラファンさん、そして継いだ姪っ子さんのワインの対比、今年ぜひとも試してみたい、私の最大の楽しみです。


セラファン ペール エ フィス SERAFIN PÈRE & FILS

セラファン/2014 ジュヴレ シャンベルタン1級レ フォントニー(フランス ブルゴーニュ 赤)

販売価格
28,600円(税込み)
メーカー
Serafin Pere et Fils
便種
宅急便冷蔵
年齢制限
20歳 ~
注文手続き画面にて、生年月日を入力いただきます。

タイプ      赤ワイン

容量       750ml

生産者      セラファン ペール エ フィス

生産地      フランス ブルゴーニュ

品種       ピノノワール(100%)

栓        コルク

輸入元      株式会社フィネス


商品詳細

GEVREY-CHAMBERTIN 1ER CRU LE FONTENY

ジュヴレ シャンベルタン プルミエ クリュ ル フォントニィ

ピノ ノワール種100%。ジュヴレ シャンベルタン村の西に位置する石や岩が多い区画に約0.3haの畑を所有。葡萄の樹齢は約50年で新樽100%で熟成されます。北向きの涼しい畑なのでフレッシュな果実味と滑らかなタンニンが豊富で凝縮感があり、基本的には他のキュヴェよりもタッチが柔らかくエレガントでチャーミングな女性的なイメージのワインですが、ヴィンテージによってはタニックで粗い男勝りなキャラクターが前面に出ることもあります。

株式会社フィネス資料

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