商品詳細

ドメーヌ ド ヴェルニュス の衝撃的なデビュー作「2019年」を初めて試飲から気が付けば随分と時間が経ちました。

「エマニュエル ルジェ の〜」とかいう台詞が馬鹿馬鹿しくなるほど、あまりに美味しすぎて、グラスに口をつけた途端、思わず笑ってしまった、あの衝撃的な瞬間を昨日のように憶えています。

とにかく美味しすぎるのです。

はっきりいえば採算度外視なんだと思います。

どの程度の収量だったかは確認していないので、迂闊なことを申し上げるのはよくありませんが、このような果実味の味わいに達するガメイなんて、常識的にはあり得ないレベルの美味しさでした。

続く「2020年」はうってかわって、繊細な表現をみせ、独特の繊細な酸も加わり、いわゆる偉大なワインの風格を纏うようになりました。

いちばん興味深かったのが「モルゴン グラン クラ」。

「ボジョレーは〜、云々」といった言葉を完全にノックアウトするような、お父さんのワインを彷彿とさせる、芸術的な仕上がりでした。

「モルゴン」も（私の試飲したボトルは若干還元気味でしたが次第になくなりました）、同じようなニュアンス。

「ブルゴーニュらしさがある」「ガメイっぽくない」という感想の方が大半だと思いますが、それは何を意味しているかといえば、このワインは「ルジェさんのご家族の目指す唯一無二の味わい」ということになりませんか？

入荷からしばらくの間、弊店にて休ませておりましたが、そろそろよいタイミングですので、愛好家の皆様にお薦めいたします。