まるで似て非なるレベルに変化、進化しました。

セラファンと訊いて、愛好家の皆さまはどんなワインを想像なさいますか?


硬いワインですか?飲み頃の判断が難しいワインですか?


もしも、そのような印象は遠い過去のものだとしたらどうなさいますか?


偉大な先代クリスチャン セラファンさんから代替わりして、現在ではの姪っ子さんが醸造を任されているようです。


それをきっかけに、セラファンのワインは、ラベルの表記も「Domaine Serafin」へと少しだけ変わりましたが、ワインの味わいそのものは、まるで似て非なるレベルに変化しました。


私が、あまりに大きな変化に気がついたきっかけは、まさにこのワインを試飲した時のことでした。


あまりに繊細で、なおかつ旨味のレベルがもの凄いことになっていました。


間違ってルミエさんのワインを開けてしまったのかな、と錯覚してしまうほどに芸術的な繊細さでした。


文字では味わいは伝わりませんので、その色合いから味わいを推察していただきたいと思います。



ボトルからの色合いは透けて通るほどの透明感のあるルビー色です。


これをグラスに注ぐと、ほんとうに淡い、明るいロゼと赤のちょうど中間程度の絶妙な色合いです。


シャトー ライヤスなんかが、こんな色合いのニュアンスですが、そんな薄い色調の液体から溢れ出る旨味があまりに膨大で、先ずはそのギャップに驚かされます。


そこに絶妙な酸味が加わります。


ガラス細工のように繊細な味わいに、しっかりとした、そしてしなやかな背骨のような役割を酸味が与え、より立体的で芸術的な味わいが次第次第に口の中を埋め尽くします。


姪っ子さんにドメーヌのワイン造りを託した理由。


この姪っ子さんの才能はおそらくすごいものです!


クリスチャン セラファンさんが彼女にドメーヌのワイン造りを託した理由もなんとなくわかる気がします。


不思議なことですが、ここまで印象の異なるワインでありながら、飲み終えた後に、私はクリスチャン セラファンさんの、旨味たっぷりに熟成した飲み頃のワインを楽しんだような充分すぎる満足感があることも同時に書き留めたいと思います。


細かいニュアンスこそ異なりますが、同じ畑の同じ葡萄を使った、同じ蔵で醸造されたワインなんだなと再確認します。


私たちは、全く違う時代を生きる、全く違う人間なはずですが、どこか先代の雰囲気を残し、どこか先代と同じ感覚が宿り、どこか先代と同じ特徴を持っている、といったことがよくあるわけですが、そんな時空を超えた不思議な存在なのかもしれません。


それが今を生きる私たちなのかもしれません。


私たち人間もワインも同じなんだなと気がつきます。



セラファン ペール エ フィス SERAFIN PÈRE & FILS

セラファン/2021 ジュヴレ シャンベルタン(フランス ブルゴーニュ 赤)

販売価格
18,700円(税込み)
メーカー
Serafin
ブランド
Domaine
便種
宅急便冷蔵
年齢制限
20歳 ~
注文手続き画面にて、生年月日を入力いただきます。

商品詳細

GEVREY-CHAMBERTIN

ジュヴレ シャンベルタン

ピノ ノワール種100%。国道74号線に近い場所に位置する「Roncevie(ロンスヴィ)」、「Aux Etelois(オー エトロワ)」、「Creux Brouillard(クルー ブルイヤール)」など5区画の葡萄が使われます。広さは約1.6haで樹齢は約30年、新樽率は70%になります。酸味が素晴らしく、果実味豊かで透明感があり、渋味滑らかでタッチが柔らかくなりやすいのでヴィンテージによってはブルゴーニュ ルージュよりも早く飲むことができます。

株式会社フィネス資料

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